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親子で学ぼう「古代人の発明」2あく抜きの発明で学んだこと
今回の活動を通して、ドングリや栃の実と悪戦苦闘しながら様々なあく抜きの事例を探し実践しました。
そこで実際に色々とあく抜きをやってみて実感したのはドングリや栃の実を完全に乾燥させるということでした。あまり乾燥させずに水で晒してあく抜きをしてもほぼあくが抜けないということがわかりました。完全に乾燥すれば長期保存も可能です。乾燥という技術も「古代人の発明」の一つだと感じました。
ドングリや栃の実を収穫してきたものを水に浸けて浮いたものは取り除き、水洗い後30分ほど煮ることで、実の中の虫を死滅させてから、天日干しを1か月以上することが大事だと分かりました。
殻のまま1月以上天日干しで乾燥させたドングリを石などで叩き割ると2つに綺麗に割れて渋皮も綺麗に取れます。それを水に晒してあくを抜いていきます。最初はかなりのあくが染み出して、水がドングリの色のようになります。一日に5~6回、水替えをしながら1週間ほどあく抜きを続けると、水の色がほぼ変わらなくなります。これであく抜きが終了です。
一番大事なのは殻のままのドングリを手で振り鳴らすとからからと音がするくらい乾燥させることです。
ドングリの収穫から2ヶ月ほどの手間をかけてあく抜きが完了しました。いやぁ、長かったです。笑
栃の実についても同様で実を採集し水に浸して浮いた物は捨て(ほぼないですが)水洗い後、30分ほど蒸てから、①これも一月以上天日干ししてから、②大きな鍋に栃の実を入れて1時間ほど蒸て皮を柔らかくしてから、③皮を剥きます。④皮を剥いた実と同じ量の木灰を用意し、栃の実を再度蒸し、同じく熱湯を冷ましたものを用意して、⑤クーラーボックスに栃の実と木灰を入れ、ある程度冷めた湯を入れてかき混ぜる。⑥2~3日そのままの状態で放置してから、⑦栃の実を取り出して綺麗に水洗いした後、⑧1週間ほど水に晒らすとあく抜きが完了します。ドングリ同様にあくを抜き切るのに2ヶ月ほどかかりました。